アニメ「バビロン」に魅せられて
「面白過ぎるやん」
一気に初回から6話まで視聴した。
なんだこれ。。。
東京地検特捜の主人公・正崎善が、新薬研究検証結果偽装事件発覚により、製薬会社・日本スピリから段ボール800箱に及ぶ捜査資料を押収した。それらを検証している最中に、「睡眠薬『セイレン』に関する臨床試験」というファイルを見つけた。その中にあった2つ折りの報告書の裏側に、血痕や毛髪が付着していたのだ。しかもそこには大量の「F」の字が綴じられてた。
正崎はその報告書を作成した「因幡信」という准教授を訪ねたが、無断欠勤をしていて、自宅を訪ねると因幡は「全身麻酔機」を使って死亡していた。しかも調べてみると例の頭髪と結婚は因幡のものと判明した。
因幡の死でますます謎が深まり捜査を進めるたびに不可解なことが発覚する。
東京都西部方面に計画された国家プロジェクト「新域構想」。その新域域長選挙に出馬中の国会議員・野丸の秘書と謎の女が、因幡の死ぬ2ヵ月前から彼のもとへ頻繁に通っていたことが判明する。
捜査途中に正崎の部下が突如自殺する。因幡と文緒の死を皮切りにさらに捜査を進めていく中、正崎は謎の女・曲世愛と出会う。
原作は「読む毒」と言われる野崎まどの小説。
超常現象も超能力も特別な機械も出て気はしないが、登場人物がやばい。
まず主人公の「正崎善」、単なる正義感に燃える地検特捜検事でだけど、最初はありきたりの描き方だったものが、徐々に怒り⇒戸惑い⇒恐れ⇒決意など分かり易いフラグに回以上移入してしまう。
次は魔女・曲世愛・・・なんだ!このまがまがしさは。あきれるほどの扇情的で理知的、謎をまとった姿は昔見た映画を思い出させる。
そして神域域長の齋 開化(いつき かいか)は珍妙にして胡散臭いが.いたって理知的で説得力と自信の塊のような男。
新域に「自殺法」を提唱する。
何を考えているかわからないのは曲世愛と同様にミステリアスだ。
さらにこの世界観を支える与党幹事長や検察官など細かに描かれていて、重厚な雰囲気を醸し出している。
この作品を見て思うことは、
1. 攻殻機動隊やサイコパスなどの雰囲気がするものの、舞台設定はあくまで現実に近い条件で進むことで、よりスリリングに感じたり、感情移入しやすかったりする。
2. 善と悪、正と死など対局の存在、思想、思考を描きながら判断を視聴者に預けるスタイルは好感が持てる。多分、冒険倶楽部定例会で話したら議論が止まらない。
3. 主人公が正崎善、悪役が曲世愛、なにこれ?「曲」は、禍々しいの「禍」を意味することから「悪」と考えると、善と悪なのか?対極と考えた方がよさそうだ。
4. さらに伏線としてぽつぽつと出てくる正崎善の嫁と子。。。なんだかブラピ主演映画の「セブン」を想起してしまう。。。
以上かってな思い込みでした。
必ず最終回まで見ます。
だって面白いんだもん!