怪談が書きたい!

今年は怪談を書きたい。
勿論幽霊とか妖怪とかを出すのだが、ただやられるだけではなく、映画「エクソシスト」、「ヘルハウス」、「TATARI」のような往年のオカルト映画風味の和テイストな物語が書きたいのだ。
何年も前から物語を書くぞと冒険倶楽部で怪気炎を上げ続けてきたが、SF的な試作の冒頭部分のみを一回投稿しただけで終わっている。
それには理由がある。下記初めには面白いと思っているのだが、だんだんつまらなく思えてくるのだ。
私が書きたいのは冒険小説なのだ。
しかし現代に冒険を求めるとSFや刑事ドラマもどきの物語しか浮かんで来ないのだ。。。私の可哀そうな脳髄はそこで思考を停止していた。
しばらくの間、たくさんのコンテンツに埋もれて感性の赴くままに読みまくり、観まくった。
その結果、人間に残された純粋な共感する価値観は「恐怖」であることに行きついたのだ。
この結論は、過去の小説界の大家も同様の帰結を見たと感じる。
ロアルド・ダールも、ステぃー部・キングも、R.D.クーンツも、江戸川乱歩も、横溝正史も、平井和正も、荒俣宏も、飯田譲治も、小野不由美も、宮部みゆきも、京極夏彦も。。。きりがないほどだ。
根本的な生存本能を揺り動かす恐怖こそ、誰もが共感できる行動の原動力であり、追いつめられる登場人物に自分の環境を重ねて、疑似体験することがスリルであり、サスペンスになるのだ。
生存本能はさらに「種の保存本能」を刺激して登場の人物をロマンスに誘う
冒険要素が満載である。
後はどんな恐怖を演出するのか、登場l人物、展開や結末をどうするのか。
わくわくするぞ。

新年に向けて

今年もあと数日で、令和元年も終わる。

故郷の肥後に帰ってきた。

さっき熊本ローカル局の番組で熊本城の特集をやっていた。

あ、加藤清正の物語ってあまり知らないな。

秀吉の部下なので、太閤記には当たり前に出てくるから知ってるつもりでいたけど、実はあまり詳しくないことに気がついた。

来年はこだわって調べたい。

来年はまだまだ頑張りますよ。

来年も宜しくお願いします。

内藤陳会長を偲んで

あれは東日本に大きな災害が起きた年の暮れだった。

俺たちは被災地に支援を送る作業に明け暮れた果てに迎えた12月28日、新しい年の準備に追われている際中に飛び込んできたのが、内藤陳会長の訃報だった。

この年の9月に新宿中村屋で開かれた会長生誕祭に参加した際に、車椅子で登場された時から心配していたが、悪い予感が当たったのだ。

この人なしに俺の冒険物語好きとチンケな騎士道精神は、芽生えもしなかっただろう。

あれからもうすぐ丸8年が経とうとしている。

 

22歳の時に「読まずに死ねるか」に出会い、自分の好きな小説を褒めちぎり、知らない作家を猛烈push!

慌てて書店へ駆け込んだものだ。

 

それから多くの漢の熱情と女の器量に出会い続けて、会長本人に御目通り出来たのは、2010年、つまりu亡くなる前年でした。

 

亡くなった翌年に『冒険倶楽部』を数人で立ち上げて毎月毎月飲んで騒いで、てんでに好き勝手な冒険物語をがなりあって来た。

内藤陳会長、あなたの遺伝子は、ちゃんと息づいていますよ。

音楽にまで物語が欲しい俺って?

昔からストーリー性のある楽曲が好きだ。

よく考えてみると皆んな物語のある内容の詩と心音に近いリズムが特徴的だ。

この中で一番最初に出会ったのは、吉田拓郎だ。中学校当時フォークソングブームのカリスマとして君臨していた男だ。「旅の宿」はその頃のクリア必須の楽曲だった。歌に世界観を感じた始まりの曲だ。

フォークソングでは他には、井上陽水かぐや姫オフコース、NSP、泉谷しげる荒井由美久保田早紀渡辺真知子など数え上げるとキリがない。

次のブームはバンドだ。サザンオールスターズに、シャネルズ、オリジナルラブシングライクトーキング、そしてなんと言ってもBEGINだね。いまの沖縄民謡調の歌ではなく「Blue Snow」というブルースのクリスマスソングだ。気に入って一年中歌い続けて飲み屋のネーチャンに顰蹙を買ったのを覚えている。

次に出会ったのは新名リンゴだ。この世界観は何だとショックを受けた「歌舞伎町の女王」をカラオケでよく歌った。その頃はまだ女の曲を男が歌うことが珍しかったので奇異な目で見られていたようだ。

最近はトリビュートアルバムが出たり、デュエット曲をたくさん出して化学反応の激しい楽曲が多く楽しい。特に「獣ゆく細道」は秀逸だ。おじさんには難しくて歌いこなせないのが難点だ。ははは。。。

次はずっと飛んでレキシだ。出会いはmtvの番組で「KATOOKU」を聞いたこと。コミックソングは大好きだし、日本のミュージックシーンを語る上で無視できないほど、実力者をたくさん輩出している世界でもある。 しかしレキシはちょっと違う。ふざけた歌詞なのに、ジンジンくるほどかっこいいのだ。

そして最後に米津玄師。アイネクライネ、ルーザー、ピースまではぼんやり聞いていたが、「Lemon」で完全に俺の心に突き刺さった。今は、気がつくと「馬と鹿」をいつまでも口ずさんでいる。

十二国記再始動に思うこと

小野不由美作の大長編である「十二国記」は、私のライトノベル世界への入り口だった。

元々ファンタジーものやSFは大好物だった。タイムマーンや海底ニ万海哩、ドクターモローの島、猿の惑星火星年代記とか、単に科学だけじゃなくて不思議な世界での物語がとても魅力的だった。

そんな私が故郷の本屋で何気なく平積みのタイトルを見ていた時に、カラフルな表紙に惹かれて、つい手に取ったのが始まりだった。。。月の影 影の海という。。。

女子高校生 中嶋陽子は、生まれつき赤い燃えるような髪をしていること以外は普通の控え目な生徒だったが、ある日見慣れない装束に身を包んだ長身の男が現れて、陽子の前に傅く(かしずく)。「お探し申し上げた。あなただ、な違いない。。。」何がなんだか判らない陽子は、怪鳥に襲われる、

その陽子を護りながら、「この世」から異世界へと逃れていく。しかし逃れていった世界っでは、中国のような雰囲気の建物や衣装を纏った人々が、訳の分からないことを言いながら怒り、洋子を捉えて追い立てる。。。陽子に傅いた男はいない。。。

第一章で始まる物語は十二の国の経った一つでしかない「慶国」(けいこく)の話だ。ほかに十一もの国があるのだ。。。

そのうちの半分も話は終わっていないと言うのに、長いお休みに入っていたのだ。。。

この物語の世界観と設定は物凄く緻密でいて、不思議だ。。。

だからこそ魅入られるのだ。。。

さてさてこの十二国記の 新作が今年、発表されました。。。白銀の墟 玄の月と言う。。。

楽しみでならないのだ。。。

アニメ「バビロン」に魅せられて

「面白過ぎるやん」
一気に初回から6話まで視聴した。
なんだこれ。。。
 
東京地検特捜の主人公・正崎善が、新薬研究検証結果偽装事件発覚により、製薬会社・日本スピリから段ボール800箱に及ぶ捜査資料を押収した。それらを検証している最中に、「睡眠薬セイレン』に関する臨床試験」というファイルを見つけた。その中にあった2つ折りの報告書の裏側に、血痕や毛髪が付着していたのだ。しかもそこには大量の「F」の字が綴じられてた。
正崎はその報告書を作成した「因幡信」という准教授を訪ねたが、無断欠勤をしていて、自宅を訪ねると因幡は「全身麻酔機」を使って死亡していた。しかも調べてみると例の頭髪と結婚は因幡のものと判明した。
因幡の死でますます謎が深まり捜査を進めるたびに不可解なことが発覚する。
東京都西部方面に計画された国家プロジェクト「新域構想」。その新域域長選挙に出馬中の国会議員・野丸の秘書と謎の女が、因幡の死ぬ2ヵ月前から彼のもとへ頻繁に通っていたことが判明する。
捜査途中に正崎の部下が突如自殺する。因幡と文緒の死を皮切りにさらに捜査を進めていく中、正崎は謎の女・曲世愛と出会う。
 
原作は「読む毒」と言われる野崎まどの小説。
超常現象も超能力も特別な機械も出て気はしないが、登場人物がやばい。
 
まず主人公の「正崎善」、単なる正義感に燃える地検特捜検事でだけど、最初はありきたりの描き方だったものが、徐々に怒り⇒戸惑い⇒恐れ⇒決意など分かり易いフラグに回以上移入してしまう。
次は魔女・曲世愛・・・なんだ!このまがまがしさは。あきれるほどの扇情的で理知的、謎をまとった姿は昔見た映画を思い出させる。
そして神域域長の齋 開化(いつき かいか)は珍妙にして胡散臭いが.いたって理知的で説得力と自信の塊のような男。
新域に「自殺法」を提唱する。
何を考えているかわからないのは曲世愛と同様にミステリアスだ。


さらにこの世界観を支える与党幹事長や検察官など細かに描かれていて、重厚な雰囲気を醸し出している。
 
この作品を見て思うことは、
1. 攻殻機動隊サイコパスなどの雰囲気がするものの、舞台設定はあくまで現実に近い条件で進むことで、よりスリリングに感じたり、感情移入しやすかったりする。
2. 善と悪、正と死など対局の存在、思想、思考を描きながら判断を視聴者に預けるスタイルは好感が持てる。多分、冒険倶楽部定例会で話したら議論が止まらない。
3. 主人公が正崎善、悪役が曲世愛、なにこれ?「曲」は、禍々しいの「禍」を意味することから「悪」と考えると、善と悪なのか?対極と考えた方がよさそうだ。
4. さらに伏線としてぽつぽつと出てくる正崎善の嫁と子。。。なんだかブラピ主演映画の「セブン」を想起してしまう。。。
以上かってな思い込みでした。
 
必ず最終回まで見ます。
だって面白いんだもん!

2019年11月13日冒険倶楽部定例会

冒険倶楽部は、2011年に発足してから、定期的に定例会と称して「飲み会」を開いて
いる。

昨夜も定例会を新宿花園神社近くで開催した。

 

定例会では、部長自らが作成する「不撓不屈」という機関誌を作成している。

毎回テーマを決めて部員から投稿を受付けて定例会で配布しているのだ。

 

今月のテーマは「サバイバル」。

しかし投稿が振るわずに、私と事務局の二人の意見交換会のような記事になった。

 

定例会を始めてみて気が付いたのは、サバイバルって戦争ものか、SFが多い事だ。

戦争ものに関しては、話が盛り上がらない。。。

なぜかと言うと実はベースの話が多くて、なまなましく暗い雰囲気になることが多い
のだ。

 

しかしその時に出たSFについては盛り上がった。

一般に「SF」と呼ばれる分野は、実は広大だ。

ただ単にロボットが出るだけでもSFだった時代は過ぎ去った。なぜならすでにロボッ
トは空想の域を超えてしまったからだ。

想像を超える何かに惹かれるのは当然だし、その世界に冒険をしてみたいと思ったこ
とは何度もある。

 

またSF小説のすべてが科学的に証明されているかと言えば、そうでもない。

「可能性がある」といった程度の理論でも十分で、そこに空想が加わることで物語世
界が大きく広がっていくのだ。

 

最初は、漫画「サバイバル」(さいとうたかを)の話から、「ドラゴンヘッド」「漂
流教室」と流れていき、漫画から映画になった。

「BIOHAZARD」「28日後」などバッドエンドを迎えた(迎える)世界のサバイバルが
多いことに気が付いた。

 

なぜこれらの創作者はハッピーな未来を描けないのかという議論になっていった。

確かに前述した作品は少なくともハッピーとは言えない。

そもそもハッピーな未来を描いた作品はあるのか?

 

次々にあげる作品はほとんどがバッドエンドばかりで暗くなりかけた時・・・

鉄腕アトム」を思い出した。

 

悪人は出てくるけどアトムの世界は、手塚治虫の考えた理想郷であったはずだ。(そ
うでない設定の作品世界もあったが…)

すると他の部員から、「ドラえもんも」、「スタートレックは」と次々と作品が出始
めて未来も捨てたもんじゃないぜと思わせてくれた。

 

いつものことながら、酔っぱらいの戯言で、話ののパラドクスに入り込み、酩酊も手
伝った濁声を張り上げるのは、タイムトリップの話だ。

話がどこに行くのか見当もつかない…それも面白いがね。

 

そんなとき最古参部員から「タイムマシンがなつかしい」と話が出た。

そこから派生してタイムリープものに転がっていく。

ターミネーター」から始まって、「猿の惑星」まで遡り、私の「浦島太郎伝説」に
行きついた。

 

なにかで見たのだが、浦島太郎はタイムリープを扱った日本最古のお話しであると言
われている。

アインシュタイン相対性理論によるタイムリープの現実性が冒険倶楽部員の熱い
ハートに火をつけて、喧々囂々の大論戦の夜であった。

 

勿論、冒険倶楽部は”暴言倶楽部”でもあるので、何を言っても買わないし、どう思
おうと結構だ。

そして興奮で熱を持て余した私は数人の部員と共に、夜の新宿ゴールデン街に消えて
いったのだ。